夏の近いある日、岸壁に白いあざみ野花を見つけた。
風の強い岸壁に、しっかりと根を張り光沢のあるギザギザの葉を広げその白い花を揺らす。
風の強い岸壁に、しっかりと根を張り光沢のあるギザギザの葉を広げその白い花を揺らす。
『シマアザミ』というらしい。
夏の暑さにも、冬の海風にも負けず咲くネギ坊主にも似たこの花が、私は好きになった。
遠くには潮干狩りをするウミンチュの姿と、名護の半島が見えるこの場所で潮風に吹かれながらシャッターを切る。
何枚もある花びらは繊細で、太陽の光を受けて咲き、また子孫を残すのだろう。
逆境に負けないその白き強さを、私も持ちたいと思ふ。
強さとは 力を知らぬ 美しさ 恵み少なき 岸壁の花